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綿用精練剤

製品名

【綿用精練剤(商品名:マーポンFL-70N)】

概要

精練とは紡糸・製織等で付着している油剤・糊剤あるいは天然繊維に由来するワックス等を除去し、後加工でのトラブルを防止する工程です。精練不良が発生すると染色斑のトラブル、加工剤(柔軟剤、樹脂等)の付着量低下に繋がり、本来の性能を発現することができません(図1)。  精練剤は界面活性剤を主成分とし、油剤・糊剤を効率よく除去するための薬剤です。
また、綿織物における精練工程では合繊織物の精練工程とは異なり、高濃度のアルカリ剤を使用するため、精練剤にはアルカリ剤との相溶性(耐アルカリ性)も重要な性能となります。

製品データ

綿用精練剤マーポンFL-70Nは油剤・糊剤の除去・分散性に優れ、また耐アルカリ性も良好です(図2)。

精練性の評価(綿織物)

高濃度のアルカリ剤との相用性(苛性ソーダ70g/L)

マーポンFL-70Nは、白濁・分離をすることなく、透明液を維持し、アルカリ剤との相用性が良好。

青色に着色した水で拡展性と吸上性を評価。油剤・糊剤の除去が不十分であると、吸水しない。

使用例(連続精練)

綿、ポリエステル / 綿織物用
精練剤:マーポンFL-70N 2~10g/L
酸化糊抜き剤 10~20g/L
苛性ソーダ 40~70g/L
キレート剤:マーポンA-47 0.5~2g/L

開発までの経緯

 近年、繊維素材の細番手化や高密度化、工程の高速化等に伴い、ワックス等の平滑成分及び糊剤成分の使用量が増加しております。そのため精練工程での負荷は益々大きくなってきており、染色斑等のトラブルを引き起こす可能性が高くなってきています。
特に、綿織物の精練においては多量の糊剤成分を除去するために、高濃度のアルカリ剤を使用します。そのため精練剤は高い耐アルカリ性が要求されます。一般的に耐アルカリ性の高い精練剤は浸透性・精練性が悪いとされています。しかしながら、マーポンFL-70Nは従来の精練剤とは違い、それらの性質を両立するように設計されていますので、高濃度のアルカリ剤と併用しても高い浸透性・高い精練性が得られます。