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合繊用精練剤

製品名

【合繊用精練剤(商品名:マーポンM-40)】

概要

 精練とは紡糸・製織等で付着している油剤・糊剤を除去し、後加工でのトラブルを防止する工程です。精練不良が発生すると染色斑のトラブル、加工剤(柔軟剤、樹脂等)の付着量低下に繋がり、本来の性能を発現することができません(図1)。  精練剤は界面活性剤を主成分とし、油剤・糊剤を効率よく除去するための薬剤です。

製品データ

合繊用精練剤マーポンM-40は初期浸透性、糊剤の除去・分散性に優れています(図2)。

精練不良の例

除去性試験

ローダミン染料を使用し、糊剤を赤色に着色して評価。赤い程、糊剤の残留が多い。マーポンM-40は糊剤の残留が少なく、除去性に優れる。

経糸に付着する糊剤が残留し、染色後白色の筋が発生

使用例(連続精練)

ナイロン織物用 ポリエステル織物用
精練剤:マーポンM-40 1.0~2.0g/L 精練剤:マーポンM-40 1.0~2.0g/L
ソーダ灰 1.0~2.0g/L 苛性ソーダ 1.0~5.0g/L
キレート剤:マーポンA-47 0.5~2g/L キレート剤:マーポンA-47 0.5~2g/L

開発までの経緯

 近年、繊維素材の細番手化や高密度化、工程の高速化等に伴い、ワックス等の平滑成分及び糊剤成分の使用量が増加しております。そのため精練工程での負荷は益々大きくなってきており、染色斑等のトラブルを引き起こす可能性が高くなってきています。
特に、高密度の合繊織物の精練においては脱落した糊剤の再付着によるトラブルが多発しております。マーポンM-40は糊剤の分散性を考慮し、設計された精練剤なので、このような問題を解決することが出来ます。